記事要約
国営鉄道車両メーカーであるインドネシア鉄道車両工業(INKA)の経営状況が悪化している。国営企業管理庁の統制機関トップであり、ダナンタラ投資管理庁の最高執行責任者(COO)を務めるドニ氏が明らかにした。
同社の業績は直近で6,770億ルピア(約65億7,000万円)の純損失を計上したほか、持続不可能とされる多額の借入金が4兆7,000億ルピア(約455億9,000万円)に上っており、健全な経営状態から程遠い事態に陥っている。ドニ氏は、需要先や顧客が明確である鉄道車両製造業という事業環境において、多額の赤字と巨額の債務を抱えている構造的な問題点を厳しく指摘した。これを受け、当局はINKAに対して全社的な事業再編を求める方針だ。なかでも製品である車両の生産品質の向上を再建の最優先課題として掲げ、早期に構造改革の基本構想を策定するよう要求した。
鉄道車両産業は国内の雇用確保や国家的な産業化を推進する上で不可欠な基盤であり、大統領も同産業の本格的な発展を重視しているため、政府主導による早期再生を目指す。

















・国営企業管理庁がビジネスモデルや車両品質の向上を含む全面的な事業構造改革を要求。
・国内雇用と鉄道産業化の維持に向け、早期に構造改革の基本構想策定を目指す。