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キノコ型住宅で守り継ぐ、パプア・ダニ族が紡ぐ太古の暮らし

パプア州のバリエム渓谷に位置するクルル村は、鳥のさえずりと清涼な空気に包まれた静寂な村である。ここにはパプア最大の先住民族であるダニ族が暮らし、太古からの伝統文化と独自の暮らしを大切に守り続けている。

村の居住区画は「シリモ」と呼ばれ、泥と杭で強固に囲まれた敷地内で複数の家族が共同生活を営んでいる。集落の入口には「モカレイラ」という門が構えられ、先端が尖った木柵「レガー・オバプフ」が集落全体と人々のアドバンテージや安全を厳重に守っている。

敷地内に整然と立ち並ぶのは、藁葺き屋根と木壁でキノコのような形状をした伝統家屋「ホナイ」である。これは寒冷な夜の気候から身を守る優れた保温構造となっており、男性専用の「ピラモ」と、女性や小さな子供たちが暮らす「ヒュマ」に住居の役割が分かれている。さらに、サゴ米やサツマイモを調理する共用厨房「フニラ」や、大切な財産である家畜の豚を育てる「ワム・ダブラ」が機能的に配置されている。

こうした機能的で秩序ある建築群と調和のとれた生活様式は、世代を超えて大切に受け継がれてきたダニ族の誇り高き文化遺産そのものである。

もうひとネタ!
共用厨房フニラで調理された料理は、まず男性が集まるピラモへ運ばれた後に家族へ分配されるという厳格な順序がある。集落内の役割分担と秩序を大切にするダニ族ならではの知恵と言える。