インドネシアのフィンテック企業インベスツリー・ラディカ・ジャヤはこのほど、タイとフィリピンに進出すると明らかにした。共に合弁会社を通じて事業展開する意向。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、景気が落ち込んでいるものの、投資を進める。
インベスツリーの共同創業者で最高経営責任者(CEO)を務めるアドリアン・グアンディ氏は4月8日、同社が2020年第2四半期(4~6月)か第3四半期(7~9月)中にタイ、フィリピン事業を実施すると説明した。
同氏はビデオ会議で、「フィリピンでは事業ライセンスの取得手続きを進めている。タイでは事業ライセンス取得の最終段階だ。計画を変更することはない」と述べている。
フィリピンでの事業ライセンス取得は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた同国政府によるロックダウン(都市封鎖)で計画より遅れているものの、9月までには完了するとみている。
インベスツリーのプラットフォームを通じた融資実行額は第1四半期(1~3月)に前年同期から104%増えた。通年の融資実行額は5880億ルピア(約3624万米ドル)になる見込み。
さらに同社は新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、今後は医療用のベッドや手袋などを手掛ける中小企業への融資を拡大したいとしている。