インドネシアの国営武器製造会社ピンダドとエレクトロニクス・メーカーのLENインダストリはこのほど、新型コロナウイルスの感染者の治療体制を支援するため、人工呼吸器の大量生産に乗り出すと明らかにした。
ピンダドはすでに人工呼吸器の試作品を作っており、保健省医療機器監視局からの承認を待っている段階だ。これまでにバンドンの病院で、試作した人工呼吸器の試験運用を実施し、成功したという。ピンダドとLENインダストリは人工呼吸器を1日当たり40台生産できる能力がある。
保健省の3月23日時点のデータでは、インドネシアには全国1827カ所の病院に計8936台の人工呼吸器がある。一方、専門家はインドネシアの新型コロナウイルス感染者数は4月末までに7万1000人に増加するとみている。