国際通貨基金(IMF)はこのほど発表した報告書「世界経済見通し:ザ・ワールド・ロックダウン」で、インドネシアの2020年の国内総生産(GDP)伸び率が0.5%になるとの見通しを示した。
2019年10月時点では5.1%成長を確保すると予測していたが、新型コロナウイルスの流行拡大を受け、大幅に下方修正した恰好だ。
IMFは、「大幅な可能修正は新型コロナウイルスによる経済活動への打撃を反映したものだ」と説明。さらに「新興国においては、すべての国が医療機器や外需の落ち込、一次産品価格の落ち込みなどに直面している。こうした新興国は一次産品の輸出落ち込みで大きな打撃を受けるだろう」と指摘する。
一方、IMFは2021年のインドネシアのGDP伸び率に関しては、前年比8.2%になると予測する。これはスハルト政権時代の1995年以来の最高水準になる見込みだ。