新型コロナウイルスの流行拡大と移動制限を受け、インドネシア人の間で、ハラル食品の需要が高まっている。新型コロナウイルスによる不安の高まりの中、衛生意識が広がるとともに、宗教的実践を重視する人が増えているためだ。
インドネシアのリサーチ・コンサルティング会社インベンチャー・ナレッジはこのほど明らかにした報告書で、新型コロナウイルスのリスクに対する懸念の高まりが、インドネシアの人の間で、清潔な食品やハラル食品に対する意識の高まりをもたらしたと指摘する。
インドネシア・ハラル・ライフスタイル・センターのサプタ・ニルワンダル会長は先に、インドネシアのイスラム教徒のハラル市場での消費額は2017年に2188億米ドルだった。
2025年までにこれは、3305億米ドルに拡大するとみられている。ハラル市場においては、食品・飲料部門への支出が大きく、これは2017年に1702億米ドルだったものが、2025年までに2478億米ドルに伸びると予想される。