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インドネシア財閥13派徹底解剖|Sinar Mas Group

シナルマスグループ(1970年創業)

Sinarmas

創始者:エカ・チプタ・ウィジャヤ
中核事業:製紙、農業、不動産、金融サービス、鉱山開発、建設

傘下法人・出資先

  1. 製紙業
    アジア・パルプ&ペーパー……アジア最大の製紙会社。傘下に製紙子会社2社を擁する
  2. 農業
    ゴールデン・アグリ・リソーシーズ……パームプランテーションでは世界で2位の規模を持つ
  3. 不動産開発
    シナルマス・ランド……国内最大の不動産デベロッパー、傘下にBSDCITY、ショッピングモールのプラザ・インドネシアを持つ
  4. 鉱山開発
    ディアン・スワスタディカ・セントサ……火力発電や炭鉱開発を手掛ける
  5. 建設関連
    HKCホールディングス……建築会社

製紙業と油脂生産を軸に一代で大財閥に

会社プロフィール:シナルマスグループは、中国南部の福建省泉州市出身で1923年生まれのエカ・チプタ・ウィジャヤ(Eka Tjipta Widjaya)により1970年に設立された。9歳でインドネシアに両親と共に移住したエカは、裕福な家庭の生まれではなかったという。

シナルマスの最大の事業は国産木材を使った製紙業だ。同社傘下のアジア・パルプ&ペーパー(APP)はインドネシアの紙出荷量の7割を誇る。これに加え、世界でも最大級のパームプランテーションを用いたパーム油やココナッツ油などを用いた食用油の生産を手掛ける。これにより、エカは一代でインドネシア有数の大財閥となった。

その他、不動産開発にも積極的に乗り出している。シナルマス・ランドは国内でも最大級のデベロッパーで、工業団地の運営を双日と推し進めているほか、イオンモールのインドネシア1号店があるBSD(ブミ・スルポン・ダマイ)地区一帯の開発も手掛けている。

金融サービスでは、シナルマス・マルチアルサを持ち株会社とし、傘下にリテール銀行のバンク・シナルマスをはじめ、三井住友海上保険とともにシナルマスMSIGを設立。そのほか、消費者金融、生保事業を手掛ける。自動車購入者向けファイナンス事業では、住友商事と合弁を組んでいる。