バクリーグループ(1942年創立)
傘下法人・出資先 |
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プリブミで最も成功した企業集団
インドネシアで成功するグループは華僑であることが多い中、ハブリーグループはランプン州生まれのアフマッド・バクリー(Achmad Bakrie)が1942年に興した国内でも最大級のプリブミ(土着のインドネシア人)による財閥である。他の財閥と同様にスハルト政権下のもの、石炭や鉄鉱の需要拡大に伴い急成長した。今では『バグリー・ブラザース』を持株会社として、不動産、建材や金属パイプの製造、メデイア、通信など多角経営を行なっている。
グループは現在、アフマッドの長男『アブリザル・バグリー(Aburizai Bakrie)会長を務める。アブリザルはインドネシア商工会議所(KADIN)会頭を歴任。またユドヨノ政権下で経済調整大臣(2004〜2005年)、厚生福祉大臣(2005〜2009年)を務めた。
現在は有力政党『ゴルカル党』の党首でビジネス系から政治系へ関わりを深めている。2014年には大統領選挙にも出馬。残念ながら現大統領のジョコウィ氏に敗れた。
傘下企業である『ブミ・リソーシズ』は石炭採掘生産に関しては、これまで買収を通して組織の巨大化を図ってきたが、負債も大きく、安定した経営にはまだ遠い状態が続いている。そのためグループである傘下の『ビン・メディア・アジア』の売却も検討しており、『メディア・ヌサンタラ・チトラ』や『トランス・コープ』が買収に乗り出そうとしたが、売却額は高額すぎて成約には至っていない。