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インドネシア財閥13派徹底解剖|Bakrie Group

バクリーグループ(1942年創立)

Bakrie

創始者:アフマッド・バクリー
中核事業:石油開発、石炭採掘、建材・パイプ製造、不動産開発、メディア、自動車部品販売、プランテーション

傘下法人・出資先
  1. 建材・パイプ製造
    ・バクリービルディングインダストリーズ……建築材料の製造
    ・バクリーメタルインダストリーズ……金属パイプなどの製造
  2. 石炭採掘
    プミリソーシーズ……炭鉱開発、石炭採掘の同社にマイナー出資
  3. 不動産開発
    バクリーランドデベロップメント……不動産デベロッパー
  4. 自動車部品製造
    バクリーオートパーツ……いすゞ、日野などの現地工場向け部品を生産
  5. プランテーション
    バクリースマトラプランテーション……パームプランテーションの運営
  6. 放送メディア
    ビズメディアアジア……ニュースコーポレーションも出資する放送局

プリブミで最も成功した企業集団

インドネシアで成功するグループは華僑であることが多い中、ハブリーグループはランプン州生まれのアフマッド・バクリー(Achmad Bakrie)が1942年に興した国内でも最大級のプリブミ(土着のインドネシア人)による財閥である。他の財閥と同様にスハルト政権下のもの、石炭や鉄鉱の需要拡大に伴い急成長した。今では『バグリー・ブラザース』を持株会社として、不動産、建材や金属パイプの製造、メデイア、通信など多角経営を行なっている。

グループは現在、アフマッドの長男『アブリザル・バグリー(Aburizai Bakrie)会長を務める。アブリザルはインドネシア商工会議所(KADIN)会頭を歴任。またユドヨノ政権下で経済調整大臣(2004〜2005年)、厚生福祉大臣(2005〜2009年)を務めた。

現在は有力政党『ゴルカル党』の党首でビジネス系から政治系へ関わりを深めている。2014年には大統領選挙にも出馬。残念ながら現大統領のジョコウィ氏に敗れた。

傘下企業である『ブミ・リソーシズ』は石炭採掘生産に関しては、これまで買収を通して組織の巨大化を図ってきたが、負債も大きく、安定した経営にはまだ遠い状態が続いている。そのためグループである傘下の『ビン・メディア・アジア』の売却も検討しており、『メディア・ヌサンタラ・チトラ』や『トランス・コープ』が買収に乗り出そうとしたが、売却額は高額すぎて成約には至っていない。