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上場化粧品会社マルティナ・ベルト、保健医療関連事業にシフトへ=事業転換で生き残り図る

インドネシアの上場化粧品会社マルティナ・ベルトはこのほど、新型コロナウイルスの流行拡大を受け、美容関連製品の需要が落ち込んでいることから、保健医療関連製品に事業の軸足をシフトする考えだと明らかにした。

保健医療関連製品へ事業をシフトさせることを同社は「サバイバル・プログラム」と位置付けており、これにより、生き残りを図る意向だ。

マルティナ・ベルトは新型コロナウイルスの流行を受け、すでに手の消毒液、ハンドジェル、消毒剤、ボトル入りハーバルドリンクなどの製品の生産を開始している。新型コロナウイルスの流行を受け、こうした製品の需要が伸びているという。

マルティナ・ベルトのウラン・ティラア副会長は「手の消毒液が不足する中、なぜ自分たちで生産しないのかと考えるに至った」と説明。さらに「事業を保健医療関連製品にシフトすることは、新型コロナウイルスの流行時においてわが社が生き残るための正しい戦略だ」と強調している。

また需要の低迷に対し、ほかにもスパ・ホームケア・サービスの提供を実施するほか、オンラインストアやオンラインでの美容関連情報の発信にも力を入れている。

同社は2020年第1四半期(1~3月)に242億ルピア(約170万米ドル)の損失を出した。前年同期は8億5490万ルピアの利益を確保していたが、20年は新型コロナウイルスの流行を受けた需要減退で赤字に転落した。