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新型コロナ検査キット空輸の女性操縦士が墜落死 パプア

新型コロナウイルス感染症の簡易検査キットを空輸中であった小型機が5月12日、パプア州ジャヤプラのセンタニ湖へ墜落し、米国人の女性操縦士、ジョイス・リンさん(40)が死亡した。

リンさんは、航空伝道団体(MAF)に所属する伝道師であり、小型機は簡易検査キットの他に、高原地帯にある村や学校に届ける生活必需品も乗せていた。

イスラム教徒が多くを占めるインドネシアにおいてパプア州では、キリスト教徒が4分の3を占めており、MAFは1952年からパプア州の後発地域の積極的な開発を後押しし、また1976年に発生した大地震では震災支援活動を行うなど、歴史的にも深い関係を持っている。

リンさんの墜落現場には、地元住民からと思われる献花と共に「今まで尽くしてくれてありがとう」「リンさんが恋しい」などと書かれた手紙が添えられている。

墜落の原因は機体の故障とみられており、当局が詳しい原因を調べている。