ジャワ島中部の都市、ソロで新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、COVID-19緊急対策本部(タスクフォース)は、感染状況を示す色分け(緑、黄、赤、黒)の中で最も緊急度が高い「ブラックゾーン」に該当すると発表した。
一方で、インドネシア国立大学公衆衛生学部疫学科長を務めるトリ・ユニス・ミコ博士は「ブラックゾーン」という用語を否定し、色分けは緑、黄、橙、赤の4色であるとした上で、ソロ市には複数のクラスターおよびクラスター予備軍が存在すると述べた。
また、感染拡大の背景には、ソロに多くあるプサントレン(寄宿制のイスラム学校)に寄宿生が戻り集団生活を再開している状況や、モール、商店、伝統市場(パサール)などが衛生規律を順守せずに営業を再開している状況があるとの見解を示し、有効な新型コロナウイルス感染拡大防止策を推進することが求められると述べた。