ロート製薬と国立インドネシア大学医学部が、緑内障治療に画期的な『緑内障インプラント』を共同開発し、試行錯誤の末に製品化に成功した。緑内障とは眼圧が高くなることにより視神経に異常が起こり、視野や視力に障害を起こす病気で、最終的に失明に至る可能性を秘めている。緑内障に対処するには、まずは点眼薬で眼圧を下げる治療が行われるが、改善が見られない場合、悪化した場合の最終手段は手術による『緑内障インプラント』の装着が必要となる。多くの緑内障患者を抱えるインドネシアだが、これまでは『緑内障インプラント』は輸入品しかなく、高価(650~750万ルピア)なために一般患者にとって大きな負担となり、また装着を受けられない患者も多数いた。しかしこのたびの開発で国内生産が可能になり、既存の輸入品よりも約30%安価になる。
産学官(民間、教育期間、官庁)が連携して完成させた初の医療機器が、インドネシアに普及し緑内障による失明患者の抑制となることを大いに期待したい。
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