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28年間煎餅売りの女性 ハッジ巡礼へ

中部ジャワ州クラテン県に住むトゥリ・ダリニさん(53)は、ハッジ巡礼の夢が叶ったと喜びに溢れている。ハッジ巡礼はイスラム教の5行のひとつとされている。
トゥリさんは28年間、朝5時半から夜9時半まで旧式自転車で煎餅を売って生計を立ててきた。収入は不安定だが、毎日5000ルピアずつ自宅でお金を貯め、1ヵ月毎に溜まったお金を銀行に預けていたという。その甲斐あって、2011年に貯金額が2500万ルピアに達したため、巡礼者登録を行った。しかし、インドネシアのイスラム教徒の受入枠がせまく、順番待ちに10年近くかかると言われているとおり、今年になってようやくハッジ巡礼の切符を掴んだ。登録を済ませた後も貯金を続けたおかげで、今では3600万ルピアまで貯金が増えたという。
トゥリさんは、亡くなった父親からハッジ巡礼をするようにと遺言されていたため、父も喜んでくれると笑顔を見せ9日に出発した。