北スマトラ州カロ県の活火山シナブン山がおよそ1年ぶりに噴火活動を再開したことにより、カロ県では農地に火山灰が積もるなどして、農作物に甚大な被害が出ている。
同県農業局が1438ヘクタールの農地で被害を受けた農作物の量から推算した被害額は、総額で418億ルピアに上るという。被害を受けている農作物は赤トウガラシ、トマト、じゃがいも、キャベツ、カリフラワー、白菜、サヤマメなどだが、その中でも赤トウガラシの被害が最も甚大で被害額は120億ルピアとのこと。
火山学と地質防災センター(PVMBG)によるとシナブン山は13日には4回噴火したとのことで、今後も噴火が継続する可能性があるという。PVMBGでは住民や観光客に対し、山頂から3キロ以内、山の東南側では5キロ以内、北東側では4キロ以内には近づかないよう警告している。