中部ジャワ州ペカロンガン県で1966年から53年間、社会と関わりを持たずに暮らす家族がいる。家族が住むのは、同県パニンガラン地区の中央部から12キロほど離れた針葉樹の森の中で、そこにはまだ野生の猪や猿も多く生息している。
この家族は以前、同地区のトゥワレ村に住んでいたが、先代の子どもたち10人のうち8人が毎年1人ずつ原因不明で亡くなったため、何かの怨念に祟られていると感じて森の中へ避難したという。
現在、家長のウントゥンさん(77)は、義理の父が森の中へ引越し、生き残った子どもの1人であった妻のスミさん(75)と共にずっと暮らしている。義理の両親は1980年代に病気で亡くなったが詳しい死因は分からないと話す。
ウントゥンさん夫妻は、2人の子どもと7人の孫に恵まれて質素ではあるが8軒の家を構えている。未成年で末孫のダクップさんも、今後元の場所へ引っ越すつもりはないと話している。
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