ジャカルタ首都特別州政府は10月11日、新型コロナウイルス(COVID-19)感染防止策として実施されていた大規模社会制限(PSBB)を10月12日から緩和し、「健康的で安全、生産的な社会に向けた移行期」とする旨を発表した。
実施期間は10月25日までで、感染者の大幅な増加が認められなければ更に14日間延長する。同州のアフマド・リザ・パトリア副知事は、以前実施された移行期と異なる点としてデータ管理の強化を挙げた。レストラン、礼拝所、会社、工場など営業するすべての事業体にQRコードなどを用いた来訪者および職員の入場記録を義務付けることで、感染者が発生した際の追跡調査に役立て、感染拡大を防ぐと述べた。
各事業体は、氏名、住民登録番号(NIK)、携帯電話番号、訪問・勤務時間を記載した来訪者名簿をマニュアルまたはデジタルで作成し、同州の労働・移民・エネルギー局に書面で提出する義務がある。