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道路の状態悪く車走れず担架で10キロ運ばれた住民 途中で死亡

東ヌサトゥンガラ州シッカ県で11月23日、竹の棒に布を巻き付けて作った担架で運ばれる住民の様子を撮影した動画がソーシャルメディアに投稿された。

住民が住むグラック村の村長アルブルトゥス氏が撮影しており、アルブルトゥス氏は「道路は未舗装で、乗用車が通れない。緊急搬送の住民がいても、救急車も来てくれない」と書き込んでいる。運ばれていたのは住民のシリさん。前日教会でお祈りに行く途中、突然倒れたという。

男性住民らが最寄りの保健センターまでの道のり10キロを担架で運ぼうと試みていたが、シリさんはその道中で亡くなった。

この動画は拡散され、ソーシャルメディア利用者から多くのお悔やみの言葉が添えられた。

この情報を得たシッカ県のフランシスクス・ロベルト・ディオゴ知事は、公共事業局へ現地調査を行うよう指示し、また道路舗装費として来年の同県の予算に5億ルピアを追加した。