ジャカルタ州警察モハンマド・ファディル・イムラン長官は11月26日、イスラム強権派団体「イスラム擁護戦線(FPI)」の指導者ハビブ・リジック・シハブ氏の帰国により、新型コロナウィルス感染症拡大防止対策に費やされた約685兆ルピアが水の泡になっていると苦言を呈した。
同氏がサウジアラビアから帰国した際の出迎えや数日後に行われた娘の結婚式、また同月14日には中央ジャカルタ区プタンブランにあるFPI本部でマホメット降誕祭の集会が開かれ、毎度数千人規模が集結する密の状態となった。
ジャカルタ州警察は集会後、検疫法違反、または衛生プロトコルの遵守の有無を確認するため捜査に入った。また、ジャカルタ特別州のアニス知事をはじめリザ副知事、観光局、その他の州政府関係者8人に対し、説明責任があるとして呼出状を送付しており、リジック氏の娘の結婚式や集会の主催者からも詳しい事情を聞いている。