インドネシアのスマトラ島、カリマンタン島(ボルネオ島)の熱帯雨林で火災が相次いでおり、火災によるスモッグがマレーシアにまで広がっている。
森林火災の背景には、大気の乾燥による自然発火のほか、焼畑農業のため樹木を焼き払う違法行為が横行している現状がある。東南アジアに限らず、熱帯雨林の森林消失は世界的な問題となっている。
スマトラ島のリアウ州では、300メートル先が見えないほどの深刻なスモッグに覆われており、現地政府は非常事態宣言を発令している。市民らはマスクを着けてできる限り屋内で生活し、学校は休校となっている。
マレーシア政府は9月25日、有害なスモッグによる健康被害を懸念し、リアウ州プカンバル市やジャンビ州ジャンビ市に滞在する留学生306名に対して避難勧告を発令した。うち165名はマレーシアに帰国し、141名はビザの関係でジャカルタのマレーシア・ホールに退避している。
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