国家人権委員会が14日、強権派「イスラム擁護戦線(FPI)」の構成員が警察官に射殺された事件を巡り、「過剰な暴力による防衛で、人権侵害にあたる」とジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領に報告書を提出したことを受け、マフド調整相(政治・法務・治安担当)はその調査を尊重して徹底的な追及を行い、包み隠さず結果を公開すると明言した。
事件が発生したのは先月9日、ジャカルタ-チカンペック高速道でFPI指導者ハビブ・リジック・ジハブ氏の捜査に反対する構成員に対し、警察官が発砲。6人が死亡した。
報告書から、うち4人は拘束後に殺害されたことも判明した。マフド調整相は、警察官が発砲しなければ今回の事件は起こらなかったと述べ、警察官が民間人に銃を向けたことにも疑問を呈している。