インドネシア事業に関する無料相談はこちらから

銀行の財政難で顧客は貯金を引き下ろせず混乱

中部ジャワ州スマランにあるイスラム系シャリア信用金庫(BMT)タルナ・スジャハラウ・ウンガラン支店で15日、顧客数十人が貯金を返金するよう求める事態となった。中には感情的になり、大声で泣き叫ぶ人の姿もあった。

顧客のひとりマンスリさんは、10億ルピアを預けていたが昨年3月以降、財政難を理由にBMTが顧客の口座を凍結させ、引き出せない状態にあるという。

顧客側の弁護人によると、マンスリさんの他にも3人で2億ルピアの貯金を引き出せない顧客もいるがすべての顧客の合計額は不明だという。昨年10月にBMTに対し催促状を送付しているが未だに返答がない。

弁護人が最高経営責任者(CEO)と面会し説明を求めた際は、「コロナ禍で経営不振となり財政難にある。資産売却後は、必ず顧客に返金する」と約束はするものの具体的な行動は何も起こしていないまま月日が過ぎている。