インドネシア鉄道公社(KAI)は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い通勤客の動きに変化が生じ、ジャカルタ首都圏の通勤電車網KRLコミューターラインの利用状況にも影響があったと発表した。
KAI社の副社長を務めるアン・プルバ氏は4月5日、特に平日に鉄道を利用する乗客において利用時間帯の分布に変化があったと述べた。以前は午前6~7時と午後4~5時に混雑のピークを迎えていたが、現在は午前7~8時と午後5~6時に後ろ倒しされており、いわゆる通勤ラッシュとなっている。
KAI社によると、2021年3月KRLコミューターラインの一日あたりの乗客は平均37万5743人で、前月から9.8%増加した。また、一週間の中で月曜日に最も乗客が多い傾向がみられる。
KAI社は感染防止策として1車両ごとの乗車可能人数を74人に制限し、保健プロトコルの徹底と、ピーク時を避けた利用時間の見直しを呼びかけている。