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レバランボーナスの支払い義務付け、労働省の通達

(c) TheJakartaPost

インドネシア労働省は12日、雇用者に対し、レバラン(イスラム教断食明け大祭)前に、レバランボーナス(THR)を遅延することなく従業員に支払うことを義務付ける通達を出した。

インドネシア政府は昨年、新型コロナウイルスの流行拡大による打撃を受けた企業に対し、ボーナスの支払いを分割にすることや支払いを遅らせることを認めた。今回の労働省の通達はこれをくつがえすものとなる。

通達には、企業に対し、レバランの1週間前までにレバランボーナスを支払うことを義務付けている。

新型コロナウイルスの流行拡大による業績悪化で期限内にレバランボーナスが払えない企業に関しては、財務諸表を開示し、支払い能力がないことを示すことが求められる。同時に従業員と新たな支払期限について交渉することも必要だ。一方、それでもなお、レバランの1日前までにレバランボーナスを支払うことが求められている。

インドネシアでは2020年、労働者2912万人が収入源を経験したことで、世帯支出が大きく落ち込んだ。このうち256万人は失業した。