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ワクチン不正売買で医師らを逮捕

北スマトラ州警察は5月21日、科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンを売買した疑いで医師ら4人を逮捕した。

逮捕されたのは同州メダン市内のタンジュングスタ刑務所に勤務する医師2人や不動産業の男、保健局の職員で、先月から15回にわたり計1085人に予防接種を行っていた。

一人当たりの接種料金は25万ルピアで、これにより2億7125万ルピアを受け取っていたとみられる。仲介人の男によると、端緒となったのは友人らがワクチン接種を希望したため、男が医師に接種について話を持ち掛けたという。

通常は、医師の書面による申請で保健所よりワクチンが配布されるが、医師ら2人は共に逮捕された職員に口頭で依頼していた。またその後の捜査で医師の一人がジャカルタ市内でも同様にワクチン接種を行っていたことが判明し、警察は証拠品として残りのワクチンを押収し、入手先や経路など詳しい捜査を続けている。