インドネシア政府は16日、英国のアストラゼネカ社が開発したコロナワクチンのうち一部の配布と使用を禁止すると発表した。
同社のワクチンをジャカルタで5日に接種した22歳の男性がその翌日に死亡したことを受けた措置だという。問題となっているワクチンは、世界保健機関(WHO)のCOVAXファシリティによってインドネシアに配布された385万2千回分のうち、先月に受領した約45万回分の中に含まれていた。これらのワクチンはジャカルタ特別州、北スラウェシ州ならびにインドネシア軍で接種に使用されている。
COVAXファシリティはコロナワクチンの公平な普及のための国際的な仕組みで、参加している国のうち経済的に豊かな国が発展途上国や低所得国のワクチン購入を手助けするもの。