教育文化・研究技術省は5月28日、新型コロナウィルス感染症のパンデミックで休校となった学齢期の子どもたちが学習の遅れを取り戻すためには、9年の歳月が必要との見解を示した。
同省のイワン・シャハリル事務局長(教師と職員担当)は、「オンライン授業は効果的に進んでおらず、子どもたちの能力が低下するという悪影響を及ぼしている」と危機感を訴えた。
ユニセフ(国連児童基金)も今年3月、学校に行けない子どもたちは、ますます学習が遅れるうえ、児童婚や児童労働のリスクもあり得ると危惧し、休校を続ける各国の指導者に学校再開を優先する努力をするよう呼びかけている。
イワン事務局長は対面授業を段階的に開始し、これまでの学習の遅れを取り戻す戦略が必要だと強調した。ナディム教育文化・研究技術相によると、6月末までに教育関係者の予防接種を終了させ、7月から対面授業を行う予定。