憲法研究所のフェリ・アムサリ所長は6月29日、次期インドネシア国軍司令官(ハディ・チャヤント司令官の後任)を政治的なロビー活動で選出してはならず、プロフェッショナルで統率力があり、誠実で大統領に対する忠誠心をもつ人物が相応しいとの見解を示した。
アンダラス大学経済学部の教授でもある同氏は、「国軍司令官はいかなる政党にも属さず、政治の影響を受けてはならない。」と述べ、憲法と人権を遵守し国家に忠誠を誓う人材こそが相応しいと強調した。
人権活動家のアフマド・ファナニ・ロシディ氏も、司令官の選出はインドネシア国軍法2004年第34号に沿って公正に行われなければならないと主張している。現在、次期司令官の候補者として2名の名前が挙がっており、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の政治的中立性が試されているとの声もある。