宗教省は8日、サウジアラビアへの小巡礼(ウムラ)に関し、同国がインドネシアからの信徒受け入れ延期を要請したと明らかにした。
新型コロナウィルス感染拡大を受け、一時は国外からの受け入れを中止していたが、ワクチン接種を条件とし、保健プロトコルを順守していると見なされた国々の信徒約200万人の受け入れ開始を表明していた。
延期の理由について宗教省は、新型コロナウィルス感染者数の高止まりが続いていることを挙げた。インドネシア以外にも8国が同様に延期を要請されており、サウジアラビアへ入国する場合は、入国が許可された隣国で14日間の隔離期間を経た場合のみ許可される。
またサウジアラビア政府は、インドネシア人にワクチンのブースター接種を義務化している。インドネシアでは昨年2月から約6万人の信徒がウムラの受け入れ待ちをしているという。