グリンドラ党のファドリ・ゾン議員がジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領への批判をほのめかしたとして、プラボウォ国防相から叱責を受けた。しかし、その理由が不可解であると疑問の声が上がっている。
同党広報は「ファドリ議員が西カリマンタン州シンタン県で発生した洪水に関して非難をしたため叱責された」と報じていたが、政治コンサルタントのハサン・ナスビ氏は、他に重要な理由があると指摘。その理由としてハサン氏は、ファドリ氏はこれまでもジョコウィ大統領を批判しているもののグリンドラ党から一度も注意を受けていないことや、以前の批判は今回よりも辛辣な意見だったと説明している。ハサン氏は、短文投稿サイト「ツイッター」でのファドリ氏の直近の投稿に着目し「洪水は土地開拓による森林伐採が引き起こした」と言及したことが叱責の原因とみている。
西カリマンタン州では、食糧倉庫を建設するための大規模な森林伐採が行われている。