世界銀行はこのほど発表した報告書で、インドネシアの2022年の国内総生産(GDP)伸び率は前年比5.5%になるとの見通しを示した。2021年6月には、5%成長になるとの予測を示しており、伸び率見込みを上方修正した格好だ。
世界銀行は「インドネシアの大半の州では新型コロナウイルスワクチンの接種率が70%に達するとみられている上、インドネシアではさらなる新型コロナウイルスの大々的な流行はないと予想される」と指摘する。また「われわれは、世界の貿易や一次産品価格の鈍化から、財政・金融政策は引き続き緩和傾向を維持するとみている」と説明している。
インドネシアでは2021年7月、新型コロナウイルスの新規感染者数が1日当たり5万人超に上った。これを受け、世銀はインドネシアの2021年のGDP伸び率見通しを以前の前年比4.4%から3.7%に引き下げた経緯がある。