インドネシア最高検察庁のブルハヌディン検事総長は4月19日、商業省の高官を食用油の汚職事件で容疑者に認定したことを明らかにした。また、民間企業の3人も同罪で容疑者認定された。
容疑者として挙げられた高官はインドラサリ・ウィスヌ・ワルダナ商業局長で、食用油原料のパーム粗油(CPO)の輸出権限を有さない民間企業3社に対して違法に輸出を認めた。ブルハヌディン検事総長によると、19人の証人からの証言と596件の文書を精査し、汚職の十分な証拠を得たという。この事件に関して、ルトフィ商業相は最高検の捜査に関してあらゆる面で協力すると述べている。
インドネシアは世界最大のパーム粗油生産国であるにも関わらず、国内の食用油の供給量が減少し価格が高騰したことをきっかけとして汚職疑惑の捜査が開始された。