ジャカルタのPIK2エリアに、大手不動産開発業者であり、インテリア業界最大手アグン・セダユ・グループが仕掛ける10haの屋外ショッピングモール「インドネシア・デザイン・ディストリクト(IDD)」が誕生した。「Bika Living」「Stella Mobili」「Vivere」「Melandas」など、合計200に及ぶ家具ブランドの商品を取り扱う。
建築を手掛けたのはシンガポールの建築事務所DP Architectsのディレクターを務めるインドネシア人建築家リダ・ソバナ氏。30年間にわたり世界のさまざまな地域で多くの建築の発展を見てきたリダ氏が、IDDの設計で優先させたのは接続性、創造性、利便性の3つ。「ユーザーと環境のつながりを深められるよう、ヒューマンスケールを重視し、直感的な歩行空間を作りました。中心部は、オープンスクエアにキャノピーやフードスタンドを配置し、さまざまな用途を考慮したソーシャルスペースとなっています」とリダ氏は語った。
IDD のプロジェクトディレクター、ソエシラワティ氏は「IDDは、隣接する2.1haの「エラジャヤ・デジタル・コンプレックス(EDC)」とシームレスに接続されており、両施設を合わせてひとつのメガプロジェクトとして開発を進めている」と説明した。