ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は12日、報道陣に対してロシア産原油の購入を検討していることを明らかにした。その背景には、ロシア側による大幅な値下げがあるようだ。
ジョコウィ大統領は、ロシア産原油の購入はあくまでもあらゆる選択肢のひとつとして政府内で検討しているもので、日米欧の先進7カ国(G7)が9月2日に合意した追加制裁措置、ロシア産石油および石油製品の取引価格上限設定の範囲内であることが前提条件であるとの考えを示した。また「政府には国民のエネルギー需要を満たす責務がある」と述べた。
インドネシア国内ではガソリン価格が約3割値上げされたばかりであり、一方でロシアが提示している値下げ幅は国際標準価格の3割引きとされているため、インドネシアがインドや中国に続きロシア産原油を購入するかどうかに世界的な注目が集まっている。