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【企業インタビュー】日本、インドネシア、そして世界で、リユース文化の普及の促進|ALLU

国連貿易開発会議により、石油産業に次ぎ「世界2位の環境汚染産業」との指摘を受けたファッション業界。衣類やバッグなどの生産過程における大量の水資源の消費、二酸化炭素の排出、化学物質による水質汚染、過剰生産・過剰消費・過剰廃棄などが問題視されている。

個人や企業にサステナブルな取り組みの推進が求められるなか、早い段階からリユース事業をビジネスの中核に置き、その普及を促進させることで、持続可能な世界の実現を目指してきた「バリュエンス」が提案する、誰もが実践できるささやかな貢献とは?
聞き手:ライフネシア編集部

話者プロフィール
松本 拓:インドネシア駐在員事務所 所長
2018年入社。国内ブランド買取店なんぼやを経験後、2020年に海外事業部に異動。2022年10月にインドネシア駐在員事務所 所長となる。

アントニオ・リー:Valuence International Singapore Pte. Ltd 代表取締役社長

編集部
まずは御社についてご紹介いただけますか?
松本氏
バリュエンスグループとしては、ブランド買取専門店「なんぼや」をはじめ、日本国内外に170以上の店舗を展開しています。

その他ブランドリユースのB to Bオークション「STAR BUYERS AUCTION」の運営、小売店舗「ALLU」における販売、資産管理アプリ「Miney」の開発事業なども掲げております。

骨董・美術品の買取から不動産、車まで取扱いジャンルを広げ、ライフタイムバリューの向上を目指した事業拡大を図りつつ、アスリートのデュアルキャリア支援などを通じ、サステナブルな社会の形成を目指しています。2019年には香港に海外初店舗を出店。以降世界各国で事業展開を進めてまいりました。

編集部
インドネシアの市場はいかがですか?
松本氏
インドネシアでは2020年9月より買取を始めたところ、お客様より大きな反響をいただき、ブランド買取専門店「ALLU」の多店舗化を進めてまいりました。

現在ではジャカルタに7店舗、スラバヤに2店舗、バンドゥン、メダン、バリに1店舗ずつ展開しています。リユース文化が発達している日本や韓国などと比較すると、リユース市場自体はそこまで発達している印象はありません。

現在のところお客様は30〜50代の女性が多く、買取商品はジャカルタ市内にブティックがあるシャネル、ルイ・ヴィトン、グッチのバッグが圧倒的多数を占めています。

編集部
買取はハイブランドの商品のみですか?
松本氏
いいえ。

メインでお取扱いさせていただいているのはシャネル、ルイ・ヴィトン、グッチなどのハイブランドではありますが、それ以外のブランドも買取しています。

低額商品の買取ですと、お客様にはあまりメリットを感じていただけないかとは思いますが、1000円程度の商品でも買取は可能です。

編集部
御社に商品の買取を依頼するメリットはどこにあるとお考えですか?
松本氏
インドネシアではお客様がご自身で販売価格を設定され、その価格で買取を希望される方を探すという形態の委託販売店が主流ですが、お客様のお手元にお金が入るまでに時間がかかるというデメリットがあります。

対してグローバルなオークションプラットフォームを保有している弊社は、流通スピードが早く即金性があります。また現金化の早さに加え、プライバシーに配慮した店舗設計であることも弊社の特徴です。一人ひとりのお客様とのお時間を大切にできるよう、お客様がご入店されたらお帰りになるまで、他のお客様にはご入店いただかないようにしています。

また品数が多い場合は自宅への出張や、宅配での査定買取対応も可能です。

リー氏
買取のジャンルを絞らない点も弊社の特徴の一つです。愛着のある品物を捨てずに、大切に使ってくれる次の方にお届けするプラットフォームとしてサポートさせていただきたいという想いで、バッグだけでなく時計からサングラス、靴、アパレルまで、どんなブランドのどんな商品でも幅広く買取しています。

ケースや保証書、付属品が欠けていても、破損があっても買取します。ジャンル、モデル、条件を絞らずに買取することで、お客様に総合的なサービスをワンストップで提供できるよう心掛けています。

編集部
本帰国が決まりお荷物を減らしたい駐在の方などにとっても、心強いですね。商品はどう査定しますか?古い品物でも大丈夫でしょうか?
松本氏
お客様に対して価値を提供する者という意味で、弊社では買取担当者を「バリューデザイナー」と呼んでいます。日本の丁寧な接客をベースに、インドネシアの明るい国民性も取り入れ適度にローカライズした接客を目指し、バリューデザイナーを教育しています。私以外にも査定ができる日本人女性スタッフが1名駐在しており、お問い合わせから査定まで日本語でのご対応が可能です。

新作はシーズン後に値段が落ちてしまうこともあるのに対し、エルメスの黒のバーキンのような往年の鉄板モデルは需要と価格が安定しています。例えばシャネルのマトラッセでしたら、数十年前にご購入されたものでも状態が良ければ、購入額より高値で買取させていただける場合もございます。エルメス、シャネル、ルイ・ヴィトンは特に、バッグからアパレルまで、なんでも大歓迎です!まずはお気軽にご相談していただければ幸いです。

編集部
東京の「ALLU」のような販売店舗の展開予定は?
松本氏
現状インドネシアは仕入れ市場として捉えていて、販売店舗の展開は予定していません。

現段階では魅力的な在庫を揃えてオークションを豊かにすることを優先させたいと考えているので、まずは買取市場を固めたいです。

リー氏
インドネシア国内には買取専門店しかないということに、安心感を得られるお客様もいらっしゃいます。買取した商品は一度全部日本に送り、その後グローバル市場で販売するので、買取した商品がインドネシアに戻ってくる確率はとても低くなります。
松本氏
限定盤のモデルなどの場合、国内の市場に出回ると目立つので、国外で販売することを条件に買取をご希望されるケースは、シンガポールでもよくあります。

安心してご利用いただけるよう、お客様のプライバシーは最大限に尊重しています。

編集部
今後はどのような展開を計画されていらっしゃいますか?
松本氏
インドネシア国内では、即金性という利点をお客様にアピールしながら、不要な品物は捨てずにリユースするという、地球にも財布にも優しい選択肢をご提案することで、引き続きリユース文化の普及を促進していきたいと思います。

日本国内では、国内ブランドリユース業界初となるLCA(注1)の手法を活用した環境フットプリント(注2)の削減貢献量を算定し「リセール・インパクト」として公開しています。商品ごとのリセール・インパクトをタグやホームページに掲載し、環境保護への貢献度を可視化することで、お客様にリユース品を選択する意義を認識いただく機会を創出しています。

注1:ライフサイクルアセスメント(LCA:Life Cycle Assessment)
注2:個人や団体、企業などが生活・活動していく上で排出される温室効果ガスなどの環境インパクト

リー氏
人生のステージによってニーズは異なります。ライフサイクルのすべての段階においてお客様が必要とされるサービスを提供することを弊社の理念としています。日本で展開しているサービスをどう活かしどう展開していくか、各国で計画を進めています。
松本氏
インドネシアでも将来的には不動産や車などを含む実物資産全般にわたる事業を展開したいと考えています。安心の日本のサービスを、インドネシアにお住まいの日本人の方々にお気軽にご利用いただければ幸いです。同時にお知り合いのインドネシア人の方々にも、日本国内で年間買取金額2年連続日本一(注3)のサービスを体験いただけるよう、ご紹介いただければ大変光栄です!

注3:年間買取金額2年連続日本一
個人からのブランド品年間買取金額(トータル)No.1(2022年10月24日時点)[ESP総研調べ](調査期間:2022年8月1日~2022年10月24日)

日本人スタッフ(左:松本 右:山本)2名が常駐し、対応いたします。

企業情報

企業名 Valuence International Singapore Pte. Ltd
電話番号 0819-0199-3060
インスタグラム @allu.indonesia

店舗情報

Kebon Sirih
Trio building 1st floor
Jo Kebon Sirih No.63, Kel Kebon Sirih,
Kec Menteng, Jakarta Pusat 10340
 
Central Park
GoWork LG Floor, Mall Central Park, Jl. Letjen S. Parman No.kav.28, Tj. Duren Sel., Kec. Grogol petamburan, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 11470
PIK Avenue
US Coworking Space, PIK Avenue Mall, Jl. Pantai Indah Kapuk, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 14470