インドネシアで電気自動車産業への投資が活発化している。国営企業、民間企業ともに原材料や電池の生産拠点などへの投資を進めているほか、外資系企業の投資も目立つという。
計画投資省のまとめでは、2022年1~9月に実施された金属部門の投資プロジェクトの投資額は前年同期比59%増の131兆8000億ルピア(約85億米ドル)に上った。特に外資による投資が多くを占める。物流部門は前年同期比約22%増の97兆6000億ルピア、鉱山部門は同約81%増の96兆5000億ルピアとなった。
政府が電気自動車向け電池事業の促進に向け設置したインドネシア・バッテリー(IBC)は、先に韓国のLGエナジー・ソリューション(LGES)、現代自動車などとのコンソーシアムを形成するなどし、事業を進めている。このコンソーシアムによる投資額は推定80億米ドルに上る見込みで、電気自動車の電池の原材料となる鉱物資源の採掘から、製錬所での生産、電池の生産までを手掛けるサプライチェーンが構築される見通し。