中国発のアイスクリーム・茶飲料店「密雪(Mixue)」は昨年、マクドナルド、サブウェイ、スターバックス、KFCに続き、世界で最も店舗数の多い飲食チェーン店TOP5へのランクインを果たした。タピオカティーやソフトクリームなどの低価格販売でZ世代の支持を集め、現在では中国国内に2万店舗、海外ではベトナム、マレーシア、シンガポールなどを中心に1万店舗以上を展開している同店は、インドネシアでも年々存在感を増している。
1997年、大学生であった創業者の張紅超氏は鄭州市の小さな町で、祖母からの4000元を元手にかき氷の屋台を始めた。後にミルクティーの販売も開始し事業は軌道に乗ったかのように見えたが、季節によって売上が大きく左右され、最終的には閉店を余儀なくされた。果敢にも1999年に「密雪氷城」の屋号でビジネスを再開。様々な課題に直面しながらも、徐々に市場での地位を確立し、2007年にはフランチャイズ化を果たす。
2008年北京オリンピック開催時にソフトクリームが大ヒットした際には競合他社が10元前後で販売するなか、2元で販売し急成長を遂げた。薄利多売、原材料の自社生産、独自の物流網の構築、フランチャイズの活用などの戦略で中国一のチェーン店へと成長し、現在日本一号店の出店準備を進めている。