ジャカルタ州警察は6日、交通事故で死亡したインドネシア大学の大学生ムハンマド・ハシャさんの容疑者認定を取り消すと発表した。容疑者認定をする過程が不適切だったと認め、謝罪した。
ハシャさんは昨年10月6日、市内の大通りでバイクに乗っていたところバランスを崩し転倒。反対車線から来た元警察官が運転する車両の下敷きになり、亡くなった。しかし警察は元警察官の事情聴取を行わず、ハシャさんを容疑者に認定し、捜査を中止した。その対応をめぐって、弁護士会や市民から非難の声が上がっていた。今後は、警察の査問委員会が事故捜査の監査を行う。
また車を運転していた元警察官は、事故の通報をせず、ハシャさんを救急車が到着するまでの45分間にわたり放置したことも判明。被害者の救護措置を怠ったとして取り調べが行われる方針。