中央統計局(BPS)は6日、2022年通年の国内総生産(GDP)が前年より5.31%増加し、前年の3.71%を大きく上回る結果となったと発表した。2013年の5.56%には及ばなかったものの、ジョコ・ウィドド大統領が就任して以来、最高のGDP伸び率を記録した。
BPSのマルゴ所長は「インドネシアは22年に堅調な成長を遂げた」とコメントした。新型コロナウイルスの規制緩和により家計支出が回復したことや、ウクライナを侵攻したロシアに課せられた制裁が国際的な商品価格を押し上げ、資源の輸出国が利益を享受したことが背景にある。
インドネシアは2022年に過去最高の544億6000万米ドルの貿易黒字を記録した。ただし、パーム原油(CPO)をはじめとするコモディティ価格の下落や、輸入価格の上昇により、23年の貿易黒字は縮小の方向に向かうと思われる。