1月10日に発表された世界各国のパスポートの「強さ」を表すランキング「ヘンリー・パスポート・インデックス2023」において、インドネシアのパスポートが71位に位置づけられた。
このランキングでは、199の国と地域のうち何カ所に事前のビザ申請なしで渡航できるかを基準としてパスポートを比較している。今回71位だったインドネシアは、72の国と地域に事前のビザ申請なしで渡航できる。13位のマレーシアからは大きく遅れを取っているが、他の近隣諸国のタイ(65位)、フィリピン(76位)、ベトナム(87位)とは近い水準だった。
またこのランキングでは、日本は6年連続1位となっており、世界最強のパスポートという立ち位置である。今回はシンガポールと共に同点一位で、事前のビザ申請なしで渡航できる国と地域は193ヵ所にもなる。
「ヘンリー・パスポート・インデックス」は2006年に発行を開始した。世界の航空会社で構成される業界団体の国際航空運送協会(IATA)が持つデータを基に作成されている点が、このインデックスの特徴である。
また、アルトン・キャピタルが発行する別のパスポートインデックスでは、その国がいくつのパスポートを受け入れているかという、国のオープン度合いを表すランキング「ウェルカミング・カントリーズ・ランク」が発表されている。
この2023年版によると、インドネシアは87の国・地域のパスポートを事前のビザ申請なしで受け入れており、50位にランク付けされている。一方、日本は67の国・地域で60位。事前のビザ申請が必要な67の国・地域の中には、インドネシアは含まれていない。
通常、パスポートの「強さ」ランキングで上位となる国は、他のビザの制限が厳しい傾向にある。ただし、シンガポールは互恵性のある二国間関係を築きたいという考えを持っており、強いパスポートでありながら、オープン度の高い国でもある。