パプア州警察は、ニュージーランド人のパイロット人質事件をめぐり、武装犯罪集団(KKB)から人質解放の条件として武器の供与と身代金の要求があったと明らかにした。
これを受け、モハンマド・マフッド政治・法務・治安担当調整相は2月28日に「要求には断じて応じない」と政府の見解を示した。マフッド氏は、政府は関連機関と連携し、人質解放に向けて尽力していると述べた。
事件は今年2月5日、航空会社スシ・エアーの航空機が山岳パプア州のバロ空港に着陸した際に発生し、ニュージーランド人パイロットとパプア人の乗客5人が武装集団に誘拐された。武装集団が犯行声明を出し「インドネシア政府がパプア独立を認めるまで人質を解放しない。全世界がパプアの独立問題に目を向けなければならない」と強調した。その後、乗客は全員解放されたものの、パイロットは依然として拘束されている。