米国の自動車大手フォード・モーターはこのほど、ブラジル系ニッケル大手ヴァーレ・インドネシアと中国のコバルト製品メーカーである浙江華友コバルトによるインドネシアでの投資額45億米ドルのニッケル加工施設プロジェクトに参画すると明らかにした。
電気自動車(EV)向け電池の原材料となるニッケルは需要が高まるとともに、その生産コストがEVの表示価格に影響を与える。フォードはニッケル事業に参画することでコスト削減を図るとともに、EV市場で先行する米テスラに対する競争力の引き上げを目指す。
EVの電池をめぐっては2023年3月、ドイツの自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が、電池生産や原材料調達をはじめ、この分野に向こう5年で1800億ユーロ(約1960億米ドル)を投じると明らかにしたばかりだ。