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ラマダン・レバラン期間のモール訪問者数、コロナ前より30%増

インドネシアではイスラム教のラマダン(断食月)とレバラン(断食明け大祭)が終了した。政府の発表によると、今年はレバラン休暇期間中(4月22、23日とその前後の休暇奨励日)に、インドネシア人は平均して270万ルピアを消費し、政府目標の190万ルピアを大きく上回った。

特に、ラマダンの約1カ月を含むラマダン・レバラン期間中にショッピングセンターやモールを訪れた人の数は、新型コロナ流行以前の2019年と比較し30%増加し、人々の消費意欲は大幅に回復した。あるモール運営会社は、旅行者の急増と活動制限(PPKM)の緩和の影響が大きく、さらに、モールでもイベントやアクティビティを積極的に開催するようになり訪問者数が増えたと述べた。

インドネシアショッピングセンター協会(APPBI)によると、新型コロナの影響を受け始めた2020年5月のラマダン・レバラン期間中は、200近くのモールが一時的に閉鎖を余儀なくされ、ほとんど利益が上げられない状態になった。2021年にはコロナ前の訪問者数の60%程度に戻ったものの、厳しい運営状態が続いた。

ラマダン・レバラン期間中は、特にファッション部門の消費意欲がピークに達する。訪問者数はレバランの1〜2週間前に最大化し、今年はこの傾向が国内全ての地域で発生した。モールにとってラマダン・レバランは年間最大の主要イベントであるため、この期間の訪問者数拡大は2023年を通した年間業績に良い影響を与えることになる。

次の大きなイベントはクリスマス・新年の休暇があるが、さらに特別なイベントとして2024年2月に予定される大統領選挙がある。通常、選挙が終わるとお金の流通が活発になり、ショッピングセンターやモールでの消費が増える傾向があるため、業界団体は選挙前後の売上に大きく期待を寄せている。