ジョコ・ウィドド大統領を含む東南アジア諸国連合(ASEAN)のリーダーはこのほど、東南アジアを電気自動車(EV)産業のハブに成長させることで合意した。
5月10~11日にラブアンバジョで開催されたASEAN首脳会議(サミット)で、ジョコウィ大統領はEVに関するASEANの宣言は「東南アジア地域の経済連携を促す上で重要な一歩になる」と指摘した。さらに「(東南アジアのEV産業のエコシステム)はグローバルサプライチェーンにとって欠かせないものになる。下流部門がカギになるだろう」と強調した。
ASEAN諸国ではEVの使用は中国など主要市場に比べて遅れており、今後拡大する余地が大きい。コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーによると、タイ、マレーシア、インドネシアの3カ国を合わせたEV市場の規模は日本のEV市場より小さい。近隣諸国では、中国の自動車購入に占めるEVの占める割合が16.1%と首位で、これに韓国、オーストラリアが続いている。