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98年暴動から四半世紀 癒えぬ遺族の悲しみ

(c) TheJakartaPost

スハルト独裁政権を崩壊させるきっかけとなったトリサクティ銃乱射事件や1998年5月の暴動から25年が経過した。今なお裁判での司法的解決が行われておらず、一連の暴動で子供を失った母親たちは、犯人が司法によって裁かれることを願っている。

5月11日、ジャカルタの大統領府前に黒い服を着て黒い傘を持った100人近い人々が集まり、773回目となる「カミサンの抗議活動」を行った。98年の悲劇で子供を亡くした母親などが、2007年1月18日から毎週続けている無言の抗議活動である。政府に対し、一連の暴動の徹底的な解決を要求している。
ジョコ・ウィドド大統領は今年1月に1965年から2003年にかけての重大な人権侵害12件について公式に認め、トリサクティ銃乱射事件や1998年5月暴動、スマンギ事件を含め司法的解決を棚上げにせず「被害者の権利を回復させる」ことを約束した。