汚職撲滅委員会(KPK)はこのほど、パプア州知事を停職中のルーカス・エネンベ氏の弁護士を務めるステファヌス氏を、司法妨害の容疑者として指名した。ステファヌス氏は5月28日まで北ジャカルタの施設にて20日間、拘留される。
KPKは5月9日に6時間にわたりステファヌス氏の事情聴取を行った。この際、ルーカス氏が関与する接待事件に関するKPKの捜査を妨害する目的で、ステファヌス氏がシナリオを作成したことが、十分な証拠を基に明らかになった。証人に偽の供述をさせ、接待の疑いのある金をKPK捜査官に渡すのを妨害するというシナリオだった。
パプア州知事を停職中のルーカス氏は、パプアの企業の取締役から政府プロジェクトの入札を条件に、10億ルピアの賄賂を受け取ったとされている。昨年9月にこの賄賂事件が明らかになり容疑者として指名された後、4月にはマネーロンダリングの容疑者としても指名された。