汚職撲滅委員会(KPK)は5月25日、社会省の家宅捜査を行った。関係者によると、今回の捜索は2020年から2021年に実施された低所得世帯向けプログラムの一環であるコメ支援の分配をめぐる汚職容疑に関するもので、捜索時間は8時間に及んだという。同省の携帯電話や書類、手帳などが押収された。家宅捜索開始時、トリ・リスマハリニ社会相は内部会議中であったが、会議を中断して応対した。
KPKは先に、この汚職事件に関わったとされる国営企業傘下の民間会社社員5人と、公共バス「トランスジャカルタ」の運営会社の前社長クンチョロ・ウィボウォ氏を汚職容疑で容疑者認定した。今年8月10日まで国外へ出国することを禁止するよう入国管理局に要請し、詳しい捜査を続けている。