情報通信省は6月9日、先住民バドゥイ族から居住区域のインターネットを遮断するよう要請されたことを受け、これを容認する意向を明らかにした。
バドゥイ族は、バンテン州ルバック県の山間地帯で伝統的な暮らしを続ける少数民族。バドゥイ族の村長らが、オンラインの悪影響により独自の文化や規律が脅かされると県政府を通じて嘆願書を提出していた。同省ウスマン・カンソン情報・広報局長は「彼らは伝統を守り続け、現代文明を拒否しているが、我々はその伝統や地元の教えを尊重する」と述べた。
インターネットが遮断される区域は、戒律が厳しく特別許可がなければ入域できない山間部上流の「内バドゥイ」で、下流域で外国人旅行客も受け入れるやや開放的な「外バドゥイ」は対象となっていない。