インドネシアの石炭各社が重機用タイヤの不足に直目している。このままタイヤ不足が継続すれば、石炭の生産に影響を及ぼすとみられている。インドネシアは世界的な石炭輸出国であるため、タイヤ不足が石炭輸出に与える影響が懸念される。
インドネシア鉱業サービス協会は、同国の石炭各社の重機用タイヤは向こう2カ月で在庫がなくなるとみている。
同会は「タイヤ不足の状況が長引けば、石炭の生産・供給に打撃となり、輸出や国営電力PLN向けの供給が滞る可能性がある」と説明する。
インドネシアの石炭輸出量は2022年に3億6000万トンに上った。これにオーストラリアが3億3800万トン、米国が7600万トンで続いた。
こうした中、石炭各社はタイヤ不足への懸念を表明し、関係省庁にタイヤ確保のための施策を講じるよう求めている。