東ジャワ州ジョンバン県で7月29日、遮断機や警報機のない踏切で車が列車と衝突し、車に乗車していた一家とその親族6人が死亡し、2人が重傷となる事故が起きた。6人は即死で、車は衝突後に列車が完全に停止するまでの間、100メートル程引きずられた。
国営鉄道会社クレタ・アピ・インドネシア(KAI)の地域事務所の広報担当によると、事故があったジョンバン県とその周辺には215カ所の踏切があり、そのうち127カ所には適切な安全対策が施されていない。
公共政策の専門家によると、多くの踏切はKAIの許可を得ずに不動産会社や地方自治体によって建設されている。運輸省の調査によると、インドネシアには踏切が約5000カ所あり、そのうち3121カ所は安全設備がなく、警備員もいない。このうち628カ所は違法だという。非政府組織のインドネシア交通共同体(MTI) は、2018年から2023年5月までの間に踏切で1782件の事故があったと報告している。