動画共有アプリ「ティックトック」などを運営する中国のバイトダンスはこのほど、インドネシアでの決済ライセンスの取得に向け規制当局であるインドネシア銀行と協議中であると明らかにした。
決済ライセンスを取得できれば、ティックトックはプラットフォーム上の取引手数料を獲得できるようになる。また、東南アジアのEコマース大手のSeaグループが運営するショッピーや、アリババのLazadaと直接的な競合になる。
昨年、インドネシアでは約520億米ドルの電子商取引が行われており、このうち5%がティックトックが占め、主にライブ・ストリーミング機能を使用したものである。ティックトックのインドネシアの月間ユーザー数は1億2500万人で、この数はヨーロッパのユーザー数に匹敵する規模である。
今年6月、同社の周受資(ショウ・ジ・チュウ)最高経営責任者がインドネシアを含む東南アジアに数十億米ドルを投資すると発表したばかりである。